教育・スポーツ委員会県内視察

2022年10月26日

今日は教育・スポーツ委員会の県内視察で、豊田工科高等学校とにしお特別支援学校に行ってきました。豊田工科高等学校は、昭和46年4月に豊田工業高校として開校し、令和3年4月に豊田工科高校に公明を変更、IT工学科を新設し、電子工学科に生活コースを新設しました。生徒の80%は就職を希望、残りの20%は大学へ進学するそうです。トヨタに就職できるのが人気なようです。

 

説明の後の質疑応答で、私から質問しました。「女性生徒は何人みえますか。」と聞くと、800名中39名で段々増えてきているとの事でした。ただ、トイレ等のハード面の整備が追い付いていないのが現状で、予算が不足していると訴えられました。「女子生徒の就職状況は?」と伺うと、トヨタが女子を大歓迎してくれるそうで、希望する女子は全員就職できるとの事でした。

 

実際の授業を見て回りました。男子生徒の中に2~3名の女子生徒の姿も見られ、一緒にエンジンの解体作業を行っていました。午前中はずっとこの作業で、授業時間は1時間で区切られていません。ひたすら油で手を汚しながら、先生の説明を聞いて、部品をはずしたり組み立てたり。今後の課題は、ハイブリッド車や電気自動車への対応、自動車整備士の育成に力を入れたいとの事でした。

 

午後からは、今年度の4月から開校した「にしお特別支援学校」に伺いました。知的障害教育、肢体不自由教育を行い、小学部・中学部・高等部まであり、児童生徒数が251名、学級数が62です。職員数は校長先生はじめ教諭が122名、看護・栄養教諭、看護師や介護員等を含めて159名で、手厚い教育を行ってみえます。まだ授業中で生徒さんたちは笑顔で応えてくれました。

 

施設内を見学しました。今年新設の学校ですので、きれいなことはもちろんですが、障害のある子どもたちが快適に教育が受けられるような環境設備が揃っています。ホールの周りに設置されたスロープでスムーズに2階に上がれます。緊急避難の時は建物に沿って、スロープが設置されていました。車いすのまま入ることができるプールもあり、それぞれの障害特性に応じた教育が行われています。

 

この特別支援学校開校にあたり、地元の県議が土地の所有者を説得して尽力したそうです。広大な土地が必要となるので、1件ずつ回ってお願いするのは大変だったと思います。我が党の後輩議員ですが、本当によく頑張ったと感心しました。この環境の中で一人ひとりの能力を伸ばし、将来社会に出た時に活躍の場があること、生きる目標につながることを願っています。